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評価:
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ジェネオン・ユニバーサル
¥ 1,226
(2009-04-03)
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正直、なめてました、この映画。座頭市の女性バージョンで綾瀬はるか主演。
なんか釈由美子の修羅雪姫みたいなもんなのかと思ってました。
(いや、釈由美子の演技は素晴らしい)
さて、この映画ちょっとびっくりしたのですが
大沢たかおが出ています。
しかも綾瀬はるかの相手役で!
仁!!!南方先生!!!お慕い申し上げております!!!!
あ、すみません。
ずれました。思いきり。
これは
綾瀬はるかの映画です。
ストーリー性は敢えて問うまい、という感じで普通なんですよね。
目の見えない瞽女(ごぜ)さんが、何故か剣術ができ、旅をしている。
ある日、一緒にいた瞽女さんが襲われた際に出会った侍を助けてしまい
関わる事になる(大沢たかお)…みたいな。
あ、一応敵役に中村獅堂も出ています。
画面で魅せる映画というのでしょうか。
飽きないので全部見てしまいました、というのが感想です。
ストーリーの行き着く先は読めているのですよ。
主人公のイチが悪者の中村獅堂を倒して終了っていうね。
きっと探していたのは父っぽい人でその人も死んでるっていう。
で途中から大沢たかおも死んじゃうかなってわかる感じなんですが…
それでもなんでか見続けてしまう。
この不思議な魅力には少し驚きました。
綾瀬はるかは、いつもぼろをまとっていて
身綺麗にするシーンは、窪塚洋介のやってる賭場の宴会の席でだけなんですね。
その他は髪の毛もほつれているし、顔に泥がついていることもある。
それなのに、そこはかとなく美しさが漂ってくるという
謎の美を映像で知りました。
無駄に動かないし、殺陣のシーンも美しかったです。
逆手一文字切りという技をするりと、派手でもなく
無駄な動きなくやるのですよね。
で、目が見えない役なので
いつもどこか違う方向を見ているような顔をしていなければ
いけないのですが、この「何も見ていない」演技が素晴らしい…!
最後のシーンなどは感動してしまいました。
綾瀬はるかってこんなに演技できるんだ…!!!と。
いやあ…馬鹿にできない作品です。
綾瀬はるかの魅力がもの凄く引き出されている映画だと思います。
天然な役もはまり役だとは思いますが、こういう事もできますよ、と
表現してる映画なのではないでしょうか。
私、綾瀬はるかが売れる前…なんですかね、ドラマのいち女子高生
の役の時から知っているのですが、正直成長したなあと思いました。
良い映画に出会いましたねえ。
ヒミツのアッコちゃんもはまり役だろうから見たいなあ。
他には竹内力さん、柄本明、杉本哲太などの芸達者も揃っています。
特に竹内力のゲヘヘ笑いは最高でした…(笑)
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