観てきましたーーー。
図書館なのに戦争ってどないやねん!
って思う人がいるかもしれませんが、これが、実は結構本格的に戦っておりまして
岡田くんが縦横無尽に走り回っております。
時は1988年に遡りまして、「メディア良化法」というのが制定されます。
これは公序良俗を乱し、人権を侵害する表現を規制する法律なのですが…
この法律をめぐって武装することまで黙認される時代がやってきます。
それが「正化」という時代です。(現実にあてはめると平成の代わりが正化という元号)
「メディア良化法」とはなんぞや?という話ですが…
端的に言えば…犯罪者が愛読していた本だった、とか…性的な表現が過剰だから…
(今まさに青少年なんとか法とかで議論になってますね)とか
そういう理由で本や活字を読む自由を取り上げてしまう法律です。
そしてこの法律を厳守せんとばかりに、良化隊という警察に似た組織ができ、
武装して、本屋を検閲しだすのです。
図書隊はその良化隊に唯一対抗できる組織、いわゆる図書館の自衛隊です。
図書館戦争はメディア良化法と戦う図書隊員のお話です。
まずキャスティングなのですが…素晴しいんですのよ〜。
ダ・ヴィンチという雑誌のアンケートで共に1位に輝いた二人が主演。
キーパーソン柴崎は有川さんがあてがきしていた栗山千明。
イメージ通りの絵面で素晴しかったです。
特に岡田准一くんの堂上は素晴しすぎました…。
いつの間に
美しくてラフマニノフを聞きながら絵を描く青年から
めっちゃ格闘マニアに成長したの?くらいの勢いで…。
格闘シーンがとてつもなく美しいのですよ。実際に強いからなのでしょうが
動きがとても機敏でソツがなく、強い堂上篤を見事に体現していました。
そして榮倉奈々ちゃん。これほど郁が合う女優がいるんですかね?
というくらいドはまりでした。背丈といい、郁の持つ無邪気な感じといい
榮倉奈々ちゃんはぴったりで…実写でこんなにキャスティング満足したことないぞ
というくらいでした。栗山千明ちゃんと並んだ姿を見ても郁と柴崎にしか見えず
すごい実写だと戦慄きました。
懸念していた小牧役の田中圭くんも素晴しくて…!
小牧は笑い上戸という癖があるのですが、一言も映画にその言葉が出て来ないんですね。
でもちゃんと笑うべきときに、小牧らしく笑ってくれていて、感動しました。
ちゃんと原作読んでるんだと思わせる演技で、田中くんのちっさい動作も
つぶさに観察してしまいましたよ…!
ちゃんと小牧でした!(笑)
あと忘れてはならない福士蒼汰くん!!!
手塚にぴったりでした。仮面ライダーをやっていたそうなのですが、
その頃の活躍は全然知らず、手塚をこんな新人に任せてよいのかと
勝手に思っていたのですが、杞憂でしたよ。
ごつごつの先輩と違って細身ですらっとしてて、女の子にモテそうで
アニメのゴツそうな手塚より私は福士くんの手塚の方が原作イメージと
近かったです。
玄田隊長は橋本じゅんさん。
私的にはもうちょっとごっつい人でも良かったかなあ。
好演されてたんですけど玄田さんはもっと灰汁が強い感じが良かった。
シリーズにするならなおの事…。
折口マキ役の西田尚美さんはすごくあってました。映画の中でもう少し
彼女のターンが欲しかったくらいです。すごく重要なキーワードを話すのが
彼女の役割でもあるので…。
そして有川さんが稲嶺さんは児玉清さんしかあり得ないということで
稲嶺ポジションを石坂浩二さんが仁科指令として演じられていました。
児玉清さんはちゃんと稲嶺さんとして写真出演されていてですね…
事情を知る者は泣けてくる演出でした。
という感じでキャスティングの感想だけだらだら述べました。
肝心のストーリーですが、やっぱり若干尺が足らなくて、まき具合が半端なかったです。
それ故に、柴崎の存在感が少し薄かったり…手塚兄(映画ではノンクレジット)が
関わる第三機関が突然現れたりと、原作を読んでいない人にはわかりづらいものが
あったように思います。
図書館戦争はどのキャラクターも強い個性を持っているので、
それを活かしきれていないかな、という感じが凄くしました。
キャスティングが素晴しいだけに、もう少し一人一人にクローズアップすることに
チャレンジしてもらいたかったですね。
しかしならがアクションは見応え満載でした。
特に後半の岡田くんが1人で縦横無尽に戦う姿が非常に良くてですね…。
普通のアクションだと
あーここはワイヤーだー
とかなるんですけど、岡田君のアクションにはそれが一切なく
息もつかせぬ素早さで見ているこちらも気持ちのよいアクションでございました。
ワイヤーアクションも好きなんですけど、こう綺麗に決められると
ため息ですね。
SPも同じですが、岡田君のアクションを見るのであれば凄くオススメの作品です。
有川好き、図書館戦争好きとしましては、ラブ度が低かったので
是非続編を作って頂いて、ラブの掘り下げもお願いしたいです。
加えて、柴崎と小牧にもう少しクローズアップして欲しいですかね。
キャスティングは変わらず…切にお願いしたいです。
岡田君のアクションをもう一度見たいですし。
これから観るという方は是非、原作をお読みになってください。
すぅーっと読めてしまいますし、一応1巻ずつで終わっていますので
図書館戦争だけ読むのもありです。
読めばもう少しキャラクターのことが理解できます。
映画館では原作ファンが多かったみたいで、何も知らない人が
笑ったりしないところで笑いが起きていました。
そういう楽しみ方もできます。
今回から難しいですけど…観た映画に点数をつける事にしました…(笑)
こういう評価は苦手なのですが、何かの指標になれば。
キャスティング ★★★★
ストーリー ★★★
アクション ★★★★★
原作再現度 ★★★★
ラブ度 ★★
★を1つ4点としまして72点です。
続編でたら評価あがるかも〜★
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