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ヘルタースケルター【映画】

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    さすが、エリカ様…。
    圧倒されました…。

    ヘルタースケルターは大森南朋(検事)いわく、しっちゃかめっちゃからしいのですが
    見事にしっちゃかめっちゃかな映画で、なのにそれが何故か映画として成立している…
    恐ろしく不思議なことになっています…。

    原作は岡崎京子の漫画が原作なのですが、本当に蜷川実花の色に完全に染められていて
    世界観が出来すぎているのに怖さを感じました。
    なんなんだこの蜷川の血筋は…!

    ああ、印象がすごすぎて感想がしっちゃかめっちゃかですね。
    簡単にストーリーをお話しますと…

    全身整形のりりこが人気の絶頂から、整形の後遺症と新人の出現で
    どん底まで落ちて行く物語です。
    美しくなければならないプレッシャーにどんどん精神が飲み込まれていき、
    整形の後遺症で顔や身体は痣だらけ、おまけに新人が生まれたときから
    美人で美へのプレッシャーや人気に何の執着も持たない自分とは正反対の
    存在。あっさり自分の場所を取られて焦りと恐れでどんどんおかしくなっていく…。

    とまあこんな感じです。
    が、映画というかなんというか…私はこの映画、ファッションだと思います。

    一応、りりこの通っている美容クリニック(原田美枝子)の不正を暴くだとか
    裏ストーリー的なものを検事役の大森南朋と鈴木杏が担当しているのですが…
    それはもうこの映画の些細なパートであって、あってもなくても別にいいかも
    というくらい(失礼)
    なのに配役が豪華なんですよね…。徹底してキャスティングしてるのが凄いです。
    よくできたな蜷川実花…!

    私がこの映画をファッションと思うには理由があります。
    蜷川実花マジックで、色んなファッション雑誌とコラボレーションしているんです。
    映画に出てくる雑誌は全部実在します。
    それ故に、出てくる画面が全てオシャレだし、蜷川実花もカメラマンで出演しています。
    VOGUE girlの撮影シーンなどでちらちら出てきます。
    日本のファッション雑誌をゲリラできる映画監督は蜷川実花しかいないんじゃないですかね。

    とにかく、そんなわけでファッション雑誌の撮影シーンをありとあらゆる方法で
    見られます。そして、そこに映る沢尻エリカの可愛さが半端ではありません。
    どんな顔もできるし、どのシーンにも期待に応える演技をしています。
    どんな格好をしても可愛いし、かっこいいし、

    全て絵になる…。

    こんな映画なかなかないですね…。

    R15で、エッチなシーンもあるし、沢尻えりかの全裸シーンは結構でてくるのですが
    ファッション映画なので、なんかすべてを受け入れられる不思議な感じです。
    窪塚洋介や哀川翔、綾野剛、寺島しのぶなど男女問わずベッドシーンがあるし…
    まさにしっちゃかめっちゃかですよ。
    受け入れられてる自分がおかしいのではないかと、見ている人までりりこの
    脳内のめちゃくちゃさの影響を受ける映画ですね。

    そして…この映画の貢献者は寺島しのぶだと思います。
    彼女は主役級の女優なのに、ものすごい小者感満載なりりこのマネージャー役を
    違和感なく演じていて、この人、本当にすごい女優だなあって
    改めて思ってしまいました…。
    めちゃくちゃな要求に全部応えてしまう、そのくらいりりこを愛しちゃってる
    マネージャー役を見事に演じきってました。この小者なマネージャーがいるから
    沢尻えりかがもの凄く引き立つし、寺島しのぶが画面にいるから
    なんとなく映画の安定感がある…というか…。

    もちろんママ(事務所社長)の桃井かおりも安定感があって
    この役は桃井かおりしかできないなあって感じなのですが
    寺島しのぶ抜きには成立しない映画であったと思います。

    でも、羽田ちゃん(寺島しのぶ)の彼氏に綾野剛はないです…。
    かっこよすぎるって…!
    どうやって羽田ちゃんと付き合うことになったのか全然想像ができない…。

    だがしかし、この映画で綾野剛以下のメンズだとファッションにならないという…。

    そのような感じで、何もかもがオシャレに見えると女子的には
    結構なんでも許せてしまう映画なのでした。

    りりこの部屋はすごいです。
    どぎついんだけど、めっちゃくちゃ可愛い。
    画面が常にオシャレ。
    ああいう部屋を自分で作れないんだけど、女子なら一度はあの部屋に
    いってみたいと思うかもしれません。
    私は柄とかショッキングピンクとかあまり好きではないのですが
    あの世界観を目の当たりにすると、好みでもないのに
    ああ、素敵な部屋だなあって思ってしまうんですね。

    蜷川実花マジックですよ、まさに。

    あの極彩色の世界が2時間の映画になっている。
    さくらんの時よりもっとまともに映画になっている。

    蜷川実花の成長した作品でした。

    原作をあれだけ自分の世界観に染めてしまう人は世の中にそうそういない気がします。

    一番びっくりしたのはクレジットで、大森南朋が2番目に出てきたことですかね…。
    なぜ寺島しのぶじゃないんだ…!
    という小者感をクレジットでも体現。素晴しい。

    ああ、忘れてはならない。
    新井浩文のおねえキャラのメイクさんもよかったー!

    そして吉川こずえ役の水原希子ちゃんもよかったです。
    沢尻エリカの可愛さとはひと味違って、オシャレで、かつ若いっていう
    役どころにぴったりでした…。
    希子ちゃんの堂々とした感じや、無言の演技、自信がみなぎってる感じは
    こずえにぴったりでした。

    この映画の主役は本当に沢尻えりかにしかできないですね…。
    ヘルタースケルターをやる前に色々あって、エリカ様と呼ばれるようになって
    それがりりこと見事にリンクしています。
    悩んでいることは全然違うと思いますが、りりこの追いつめられていく状態は
    エリカ様が追いつめられていく状態と非常にリンクしました。

    沢尻えりかは演技がすごく上手なので、ファッション性だけでなく
    演技を見つめることもできる。

    ずっと彼女を映していてもそれだけで、場面が成立していく。
    その存在感の強さに感動しました。
    役が抜けなくて体調を壊したっていう報道がありましたが
    見たらわかります。本当に全身全霊でりりこを演じています。
    メイキングでクランクアップの映像があるのですが、あまりに入りすぎていて
    蜷川実花と抱き合った後の顔がこわばっているし、花束をもらっている時も
    少し震えて笑顔を作っていました。(雨の中で泣くシーンが最後のカット)
    あれが最後だったら、本当に体調崩すと思います…。

    色々なことがあった沢尻えりかをヘルタースケルターで生き返らせた
    蜷川実花って本当にすごいですね…。

    この映画、やってよかったと思います。

    見てこれだけ色々言える映画はとてもいい映画だと思います。

    女子にはおすすめ。ただちょっとどぎついシーンがあるから
    家族の前では見ない方がいいかも★

    では採点を。

    脚本:★★★
    オシャレ度:★★★★★
    キャスティング:★★★★★
    蜷川実花指数:★★★★★
    R15指数:★★(R18じゃないか、と思う)

    80点です…!

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