ディズニーのミュージカル映画「In to the Woods」
こちらも公開日に見てきました。公開日だったのもあり
六本木のTOHOシネマは満員御礼でした。
最近はやりの、童話原作モチーフのミュージカル。
監督は「シカゴ」のロブ・マーシャル。
ブロードウェーでは1987年からやっていたそうで、日本バージョンも
神田さやかちゃんが赤ずきんで宮本亜門演出のものが上演されています。
今回のディズニーバージョンはそれをド派手にしたバージョンという感じ。
ディズニーだしミュージカルだし、さぞ爽快なラストだろう…
というのを期待して見ると肩透かしをくらいますので注意。
このミュージカルのテーマは「願い」と「その先にまっているもの」に対して
自分の「本当の望み」を知ることです。
キャストはとても豪華
魔女(ラプンツェルの義母):メリル・ストリープ
パン屋の妻:エミリー・ブラント
シンデレラ:アナ・ケンドリック
シンデレラの王子:クリス・パイン
オオカミ:ジョニー・デップ
赤ずきん:リラ・クロフォード
ジャック:ダニエル・ハットルストーン
子役はおいておいても、魔女とパン屋の妻でああ…「
プラダを着た悪魔」てなりますね。
あらすじは、パン屋夫妻に子供ができないのは、魔女の家からパン屋の父が魔法の豆を盗んだから。魔女は子供ができないように呪いをかける。呪いを解くためには、白い牛と、赤い頭巾、黄金の髪と黄金の靴の4つが必要。パン屋は森に入ってそれを探し求める。そこで出会う、童話の主人公たちとすったもんだしながら最後に4つのものを集め…彼らがたどりついた答えは…?
という感じ。
パン屋夫妻が森で出会う童話の主人公たちに
シンデレラ、赤ずきん、ラプンツェル、ジャックと豆の木のジャックがいます。
赤ずきんはお金がないのにパン屋夫妻からおばあちゃんへの差し入れのパンをもらう少女。
途中でジョニー・デップの狼にあったりして食べられたりします。
シンデレラは、行きたくてしかたなかった舞踏会に行くものの、
王子が自分の理想とはちょっと違うかもと思って舞踏会から逃げること3回。
一応見染められて王女になるものの、やっぱり逃げてきてしまう。
ラプンツェルは王子とのあいびきがばれて、魔女に辺鄙な場所に閉じ込められてしまう
けれど、最後には王子と再会。
ジャックは馬鹿だから何回も巨人の財産を盗み、最後には皆を危険な目に合わせる羽目になる。
ディズニーで、ミュージカルなのに、なんというのでしょう
見終わった後、考えさせられるというか、すぐには感想が言えないというか
そういう映画でした。
それはおそらく、誰もが持つ「願望」と「その答え」が違うからだと思うんですが
だからこそ、この映画はすごく良かったのか、だめだったのか言及しがたい映画でした。
一番わかりやすく言えるとしたら、「シンデレラ」は自分の道を王子の地位や
名誉などではなく、自分の考えている幸せを見つけて歩み始めることでしょうか。
ま、映画に出てくる王子がサイテーなので、シンデレラの選択は間違いじゃないって
誰もが思うかもしれません。が、シンデレラの継母は暮らしていくために男に寄生する人ですから、時代的にシンデレラが新しい道を踏み出すのは奇異に映るかもしれません。
これはディズニーの最近の傾向ではないかな。
独立した考えを持つ女性像を描きたかったのだと思います。
さて、これはミュージカルですから個々人の歌唱力も求められます。
私が一番驚いたのは、エミリー・ブラントでした。歌うんまい!
「
プラダを着た悪魔」チームは全員歌えるんですね!って
最初ストーリーよりそっちに思考がいってしまいました…。
メリル・ストリープも年齢を感じさせないハリのある歌声で迫力満点。
そして注目すべきはアナ・ケンドリックでしょう。
シンデレラのナンバーはとても難しいのですが、演技もしながらうまく
歌いこなしています。彼女が苦労して歌っているなんて全然思いもしない
くらい自然に歌っています。
また来日していたリラ・クロフォードもうまかったですね。
ちょうど、宣伝で神田さやかちゃんがメリルが歌うナンバーを歌ってたのですが
やっぱメリルと神田さやかでは全然違うというか…劇中でこそ光る歌だと思いました。
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