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映画見ましたMW!
なんというか、第一印象としましては、石橋凌が走る映画でした(笑)
玉木くん演じる結城を追い続ける刑事の役なのですが、
もう至るところで走る走る。
影の主役は石橋さんだったのではないかと疑うほどでした。
映画のあらすじ的には、ある島で研究開発されていたMWという毒ガスが
島内に微量に漏れてしまい、ガスを吸った人は即死、島民は全員射殺という
事件が起こった。
そしてその生き残りの当時少年だった結城(玉木宏)と賀来(山田孝之)。
事件は政治家と一部の島民によって隠蔽されたため、MWの存在を世の中に
知らしめることを目的に結城が復讐を企て、
結城に逆らえない賀来が本意ではないが
その犯罪を手助けし…
という感じ。
で、結城が引きこした誘拐事件で石橋さんが登場するわけです。
疾走!汗びっしょり!すごいドライビングテクニック!みたいな感じで。
あ、石橋さんについてしか語ってないわ(笑)
さてこの映画、原作は手塚治虫です。
原作漫画はおびただしいホモ描写で有名で、
この映画が製作されることが決まった頃
玉木くんと山田君のホモ描写に期待する声が話題になりました。
しかしながら、本編を開けてみるとホモらしい描写は「しいていえば」、
という枕詞をつけて賀来が結城を手厚く看護するシーンくらいなもので、
他のシーンではそれらしいものが見当たりませんでした。
当初、ホモシーンも受け入れるということで
玉木くんも山田くんもオファー承諾したらしいのですが
スポンサーが許さなかったそうで、監督は泣く泣くそういうシーンを削ったのだそうです。
でも「お前らはホモだと思って演技しろ」と言ったそうな。
ただやっぱり、このシーンを削ってしまった痛手は大きかったなあと思いました。
賀来が結城に屈する理由付けがちょっと薄いような気がするのです。
命の恩人でMWを微量に吸ってしまい後遺症の残った結城に対する負い目は
確かに理由としてありだと思いますが
一緒に死のうといえるようになるまでには、
やっぱり「愛」がなければいけないのではないかと思うのです。
特に結城は猟奇的殺人を繰り返しており、通常の精神状態ではないのです。
そんな人にたとえ命を助けられたからといって、幼馴染だからといって
いつまでも健気についていくというのは、ちょっと無理があると思います。
そこに「愛」があるから成立する従順なのではないかなあ。
そして賀来が、徐々に耐えられなくなっていくのですが、
あんまり賀来が耐えられなくなるようなシーンがなかったために、
簡単に結城を裏切る賀来のイメージが強かったかもしれない。
もうちょっと賀来を追い詰めて、
断腸の思いで裏切るみたいな感じが良かったなあ。
ホモが見たいか見たくないかと聞かれれば
見たくないけど(笑)
やっぱり2人がどんな形でも繋がっているという、強い理由が欲しかったかなあと…。
玉木くんの演技に関しては普通な感じでしたが
山田孝之くんはさすがというか、
玉木くんの演じる結城を好きだっていうのが顔に出ていて
すごいなあと思いました。
あと玉木くんはスタイル良すぎでした(笑)
あと石田ゆりこの無駄遣いにはとても驚愕しました。
石田ゆりこじゃなくてもよくないか?的な…。